Drama 03 — The Pride

ガラクタを、
組織の誇りへ

株式会社貴瞬様は、独自の技術とルートで「都市鉱山」に眠る宝石に新たな価値を付与し、エシカルジュエリーとして世界中に再流通させる循環型ビジネスを展開している、宝石の再研磨・再加工販売の業界リーダーです。
また近年では、宝石以外のリサイクルも展開しています。

一方、マミ山本は過去にトヨタ自動車からの依頼により、企業活動で生まれてしまった廃材・端材・廃棄品をアート作品やインテリアに変貌させたことがあります。

マミ山本によるトヨタ自動車の廃材アート作品
I. Toyota — From discard to art

「無価値という言葉を世界から無くす」というビジョンを掲げる貴瞬様と
「価値がないと捨てられたものに、もう一度命を吹き込む」ことができるマミ山本
その両者が共鳴し、貴瞬様のオフィスを彩りました。

貴瞬オフィスに飾られたアップサイクルアート
II. Kishun — Upcycle as identity

僕らは、その企業の根底にある"熱"をアートで表現し、その本質を、いつ、誰が見ても想起できるようにすることを得意としていますが、貴瞬様で手がけたアートは代表的な例と言ってもいいでしょう。

会議室の一角。
そこには、かつて「偽物」として蔑まれた時計たちが、植物と一体となり、時を刻む装置として鎮座しています。

「模倣品を扱うことは、罪か、それとも救いか?」

そんな問いを突きつけるようなアートの前で、社員たちは自らの介在価値を再認識します。自分たちがやっているのは、単なる中古品の売買ではない。
「見捨てられた運命を、最高級の価値へと逆転させる仕事」なのだと。

5つの会議室、それぞれに宿る「湧活」「真芯」「笑顔」の精神性。
社員が、あるいは訪れる客人がその扉を開くたび、空間が語りかけてきます。
「お前の情熱は、本当に青い炎を燃やしているか?」と。

かつて「効率」という名の乾燥した空気が流れていたオフィスは、今、「再生の生命力」が脈打つモチベーティング装置へと変貌しました。

このアートに投じられた予算は、一過性の福利厚生費でも、数時間の研修費用でもありません。
組織が何年もかけて積み上げてきた「志」を可視化し、社員一人ひとりの魂に「誇り」という消えない火を灯し続けるための、不可逆的な投資。

「廃棄品」を「誇り」へと反転させたこの瞬間、マミ山本のアートはただの装飾品ではなく、貴瞬の「第二の心臓」となったのです。

契約書にはなかった「社長室へのグリーン」
それは、一番近くで社長の孤独な戦いを見てきた秘書からの、「秘密の依頼」だった。
僕とマミ山本は、その「温度」に当てられ、計算を捨てて動いた。

社長室に施されたマミ山本のグリーン装飾
III. The president's room — A secret request

「鈴木さん」という呼び出し。
クレームを覚悟した僕の前に提示されたのは、新しいスタジオの装飾依頼と、さらなる「共犯関係」の深化だった。

「応接テーブルのガラスの中に、マミさんの世界を閉じ込めてほしい」

これはもう、単なる装飾の依頼じゃない。
社長が一番大事な商談をするその場所に、マミ山本の魂を「お守り」として置いておきたいという、究極の信頼の証。

新スタジオの装飾と社長室の応接テーブル
IV. The studio — A talisman in glass
「僕らはお人よし。だから、商売上手にはなれない。」

けど、そのお人よしが、もう1つのドラマを生んだ。
顧客のオフィスにドラマを生む、それが僕らのミッションだ。
だけど時々、僕らがドラマの主人公になってしまう。